CIDRとは?
08.09.10 / インターネットとは? / Author: aico
CIDRとは、Classless Inter-Domain Routingの略です。
CIDRは最近のIPアドレスの割り当て方式の主流となっています。
クラスの考え方をムシしてIPアドレスを区切って割り当てることができ、その区切られたネットワークを1つのネットワークに集めることが出来ます。
サブネット分割と違うのは、小さく区切ったネットワークを1つにまとめることが出来ることです。
サブネット分割はクラスによって大きなグループにわけたことで余ったIPアドレスを小さなグループにさらに分けて使えるようにするため、CIDRは増えすぎた小さなグループを集めて中くらいのグループにするためのものです。
また、サブネット分割はクラスも考えてIPアドレスの区切っていますが、CIDRにはクラスの概念なく、自由な大きさのネットワークをつくることが出来ます。
では、CIDRがどのようなものなのか、くまさんのお手紙が届けられる様子に例えて見てみましょう!
くまさんがトラさんにお手紙を出すとき、くま村管理ルータにまずお手紙を渡すんでしたよね。
渡されたルータはトラさんのことを知らないので、別の村の管理ルータに手紙を送ります。
どうぶつさんたちのネットワークはこんなかんじでつながっています。
この時、サブネット分割だと、くまさんルータはとらさんルータにどんなルートで渡せばいいかを覚えてなければいけません。
サブネット分割にはサブネットのグループ化がないからです。
だから、いぬさん宛てならいぬさんルータへのルート、ねこさん宛てならねこさんルータへのルート…というように、すべてのネットワークのルートがどこにいるのか知っていなければなりません。
しかし、CIDRを使うと、いぬさんとおおかみさんはイヌ科、ねこさんととらさんはネコ科…というようにグループわけができます。
だから、くまさんはネコ科のグループにはいぬさんを通して…というふうに覚えられるので、ねこさんととらさん両方をいっぺんに覚えられるのです。
サブネット分割でくまさんは5こ覚えなきゃいけないなぁと言っていますが、CIDRなら覚える数は3つです。
もちろん、実際のネットワークはそんなに小さくないので、ルータが覚える数はもっともっと多いです。(2010年現在で33万とか!)
今度は小悪魔ブログのIPアドレスを使って考えてみましょう!
前回、ディレクターズは256のホストがいるサブネットを4つ持っていると説明しました。
その中の1つ、125.6.176.0/24の中に小悪魔ブログのIPアドレスがあります。
もし、サブネット分割であったなら、ディレクターズのIPアドレスのグループとして、4つ覚えなければいけませんよね。
しかし、ディレクターズのIPアドレスはCIDRによって125.6.176.0/22というグループにグループ化されています。そのため、覚えるのは1つになります。
IPアドレスの後ろについている/22はプレフィックス長といい、プレフィックス長を入れた、125.6.176.0/22という書き方をCIDR表記といいます。
プレフィックス長はネットワークアドレスを長さを表しています。
ネットワークアドレスは1で示されるので、/22は、1が22こ続けてならんでるよってことです。
なので、125.6.176.0~125.6.179.0は、ネットワークアドレスの長さであるプレフィックス長で考えると、125.6.176.0/22となります。
Comments: 2
「今日はトラさんへ」の絵が今日イチです。
私の壁紙、これです。
http://co-akuma.directorz.jp/blog/wp-content/uploads/2010/09/cidr2_r2_c11.jpg
せいぱぱさん
コメントありがとうございます。
トラさん気に入っていただけたということでしょうか?*
壁紙まで!ありがとうございます><
つぎのイラストにも気に入ってもらえるのがあるといいな:)です!