SMTP-AUTH物語(修正版)

11.11.10 / メールのこと / Author:

送信者から手紙をうけとり、受信者を担当しているサーバまで手紙を送信してくれる、郵便局のような役割をしてくれるメールサーバといいます。

SMTPとは、メールを送信・転送するためのプロトコルです。

SMTPに対応するメールサーバをSMTPサーバといいます。

そのSMTPのしくみに、ユーザアカウントとパスワードによる認証をしくみを足したものをSMTP-AUTHといいます。

では、そのSMTP-AUTHはなぜつくられたのでしょうか?今日はその理由を勉強してみましょう!

きょうもうさおくんはくまさんに手紙(メール)を送るために、郵便局(SMTPサーバ)に手紙を渡しにいきます。

うさおくんの村のうさうさ村郵便局で働く白やぎさんは今日も送られてきた手紙(メール)を届けるため働いています。

郵便局(SMTPサーバ)では、色んな人が利用するため誰からでも手紙(メール)を受け付けます。

白やぎさんはみんなの手紙を送ることが幸せ…と考えていたのですがそんな白やぎさんの気持ちをもてあそぶ輩、それは悪うさ村の悪うささん!

なんと彼は白やぎさんに悪い手紙を届けてもらうことを考えたのです!!!

なにも知らない白やぎさんの郵便局(SMTPサーバ)は悪いメールも送ってしまいます。

悪ウサギさんは1人、2人、3人…と増え被害が拡大!

事態を知った白やぎさんは悩み、送る人はどの村の人でもいいけど、受取人はうさうさ村の住人(自分の担当しているドメイン)以外のメールは受け付けない(つまり、ほかの郵便局に中継しない)ことにしてはどうか?と考えました。

しかし、その方法では、うさおくんはくまさんに手紙を送るためには、くま村の郵便局に自分で手紙をもっていく必要があり、とても手間がかかります。

そのため、今度は、受取人はどの村の人でもいいけど、送る人がうさうさ村の住人である(IPアドレスによって)確認できる人に限定してSMTP中継することにしました。

この方法だと、うさおくんがうさうさ村を出て山にしばらくこもることにしたので、伝書鳩を使ってくまさん宛ての手紙を送ろうとうさうさ村郵便局に手紙の中継を頼もうとしても(例えば、外出先でモバイルパソコンからのメール送信)手紙は届けてもらえなくなります。

うさうさ村にいない(IPアドレスが違うものになる)からです。

そこで考えられたのがPOP before SMTPという方法でした。

手紙を送りたいひとはまず自分の郵便受けを開きます。(POPサーバにアクセスする)

郵便受け(POPサーバ)をあけるには本人であることを証明することが必要なのです。

勝手にあけて手紙を読まれてしまっては困りますからね。

白やぎさんは、郵便受けを開けられる者こそ真の住人!と考えることにしたので、郵便受けを開けた家の住人の手紙は一定時間送りますってことにしたのです。これがPOP before SMTPです。

ところが、その時間内に引っ越しがあり、新しい住人が引っ越してきたらどうでしょう?

引っ越してきた人がもし悪うささんだとしたら、その期間はその家の住民なら手紙を送るとしてしまっているので白やぎさんは悪うささんの手紙も送ってしまうことになるのです!

今ある仕組みを使ってなんとかしようとしてきた白やぎさんですが、こんどばかりは新しい仕組みを導入しなければしょうがない!と思った白やぎさんは郵便局を拡張して身分確認制度を導入することにしました。

これがSMTP-AUTHです!

こうしてうさうさ村と白やぎさんは無事、平和を取り戻したのでした。

Comments: 1

[…] This post was mentioned on Twitter by hiro, 愛飢男(あいうえお)bot and KamenReader, t_osawa rss. t_osawa rss said: SMTP-AUTH物語(修正版) http://dlvr.it/8LrZT […]

Leave a Reply

« | »