25.11.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (1)
IPアドレスもMACアドレスも共にインターネットに接続している機械に振られて
いるものですが、実はこの2つは利用されている場所が違います。
IPアドレスとMACアドレスの関係を、郵便を送る仕組みを例にして考えてみました!
うささんがくまさんに小包を送るようですね。
宛先に「くま村くま坂1-18-1」としっかりかきました。これがIPアドレスです。
これをうささんは配達やぎさんに郵便局にもっていってといって渡しました。
小包を受け取り、郵便局に運ぶ配達員さん。
ここで配達やぎさんは小包の住所(IPアドレス)は見てないですよね?
うささんに小包を郵便局にもっていってと言われたので郵便局に運んでいるだけです。
この、郵便局行き!というのがMACアドレスです。
このように配達員が手紙を渡されてから郵便局へ行く間は小包に書かれた実際の住所(IPアドレス)は
みておらず、何を手掛かりに運んでいるかというとMACアドレスです。
郵便局の2階に持ち込まれた荷物は、3階で次はどこにもっていくのか仕分けをされます。
この時、仕分けをするやぎさんがみるのは住所(IPアドレス)です。
この小包は、くま郵便局におくるよう指示がでたようです。
今度はくま郵便局(MACアドレス)に小包が送られます。
ここでもおなじく、配達員は荷物に書かれたくまさんの住所(IPアドレス)はみていません。
くま郵便局の2階に小包がつきました。さっきと同じように3階で仕分け作業が行われます。
おや、今度は住所がくま郵便局内であったので、くまさん(MACアドレス)に届けるように
指示がでたようです。
最終のやぎ配達員は、振り分け人から、これくまおさんに配達してといわれて配達に出かけます。
ここでもおなじく、配達員は荷物の住所(IPアドレス)はみていません。
無事くまおさんに小包が届きました。
まとめです!
・IPアドレスで最終目的地の住所を記載しており、荷物を振り分ける際に使われる。
・MACアドレスでとりあえず(隣接機器)の行先を記載しており、実際の通信に使われる。
そういえば郵便局の3階で、どこに次に持っていくか指示がでていましたが、仕分け係りは何をみて指示をだしていたのでしょう?
それがルーティングテーブルとARPテーブルです。
29.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (2)
さてさて!今回はルーティングについてです。今日はめっちゃ長いです!
ルータはネットワークエンジニアの領域らしいので、今回はサーバエンジニアとしてこれくらいは知っておこう!ということを勉強してみました*
ルータのやくわりは通信の中継。ルータはバケツリレーのように通信先のセグメントのルータまでパケットを送っていくんでしたよね。このバケツリレーをルーティングとよびます。
うささんがねこさんにパケットさんを送りたいので村のルータにパケットさんを預けていますね。
うささんルータはうさぱけっとをねこさんルータまでバケツリレーしていくのですが、次にドコに送ればいいかな?ってことを書いた表を確認します。それがルーティングテーブルです!
あらら?うさルータのルーティングテーブルにねこさんルータへの経路が書いていないようですね。
そんなときうさルータはどうするかというと…
なんとうさパケットさんを破棄してしまうのです!
ルーティングを行うためにはネットワーク上のすべてのルータがルーティングテーブルを作成する必要があるのです。
パケットを捨てられないようにするために、うささんルータにねこさんルータへの経路を登録してあげる必要があります。
この場合、ねこさんルータに渡すにはいぬさんルータに中継してもらえばいいよって書くわけですね。
その書き方の1つがスタティックルーティングです。
スタティックルーティングはネットワーク管理者が行う手動でのルーティング設定です。
同時に送信先(ネコさん)のルータも送信元(うささん)への経路をルーティングテーブルに設定します。
ルーティングテーブルに設定がないと、パケットが破棄されてしまうからです。
インターネットの特徴は経路をたくさん持っていることですから、1つのネットワークへ向かうためにたくさんの経路が存在します。
たとえばこんなかんじになっているとすると…
いぬさんへの経路がブタさんとクマさん、2つ存在します。この時、どちらが選ばれるかというと、くまさんです。
これをロンゲストマッチといいます。どうやって選ばれたのかというと、プレフィックス長の長いネットワークアドレスが選ばれているのです。
プレフィックス長って何か覚えていますか?
では小悪魔IPでロンゲストマッチを見てみましょう!
例えば、うささんから小悪魔に送信!となった時、次に送るところ(ネクストホップ)として選ばれるのはBです。
16より24のプレフィックス長の方が長いからです。このようにしてルータが選んだ最適な経路をベストパスといいます。
スタティックルーティングは、管理人がルーティングテーブルを変更しない限り、ルーティングテーブルを改ざん、偽造される可能性が自動で行われるダイナミックルーティングより少ないというセキュリティ面でのメリットがあります。
しかし、例えばBのルータに障害が起きた時スタテッィックルーティングだとAのルータへ送ることはありません。
小悪魔に送る時に使われないといっても、Aが全く使えないわけではないのです。この場合だと、125.6.176.0/24のネットワーク以外の125.6.176.0/16内のコンピュータに送る時に使われてたりします。
しかし、スタティックルーティングでは手動で小悪魔に送るために次に渡すのはB!決めてしまっているので障害が起きても自動でAに送るよう変わってくれたりしないのです。
ならば!自動でのルーティング設定、それがダイナミックルーティングです!
ダイナミックルーティングではルータ同士で知っている経路情報をやりとりしてルーティングテーブルを作成します。
このとき使われるプロトコルがルーティングプロトコルです。
ダイナミックルーティングのメリットは、障害が発生した時、経路変更を自動で行ってくれることです。
ダイナミックルーティングはルーティングプロトコルによって自動で経路情報を更新します。
ダイナミックルーティングではRIP2とOSPF、BGPなどといったルーティングプロトコルが使われます。
スタティックルーティングではねこさんルータへの経路はいぬさんルータを通る!と決めてしまうので、いぬさんルータが使えなくなってしまうとネコさんルータに手紙を送ることは出来ません。
セキュリティではスタティックルーティング、便利さでいえばダイナミックルーティング、というわけです。
もうひとつ、デフォルトルートというものが存在します。
デフォルトルートは、スタティックルートの一種で、ルーティングテーブルにないすべての経路を指し示す特殊な経路です。
サーバエンジニアがよく見るのはこのデフォルトルート!です。
ネコルータへの経路のわからなかったうさルータはうさパケットを破棄してしまっていましたが、デフォルトルートが設定されていれば捨てられることはありません。
実はパソコンにもルーティングテーブルが存在します。
同じネットワークのコンピュータに送る時、ブロードキャストするとき、サブネットのそとのコンピュータに送る時…
コンピュータはどこに送ればいいのかルーティングテーブルを見て決めています。
パソコンのルーティングテーブルが設定しているのはほとんどがデフォルトルートです。
くまさん宛てのうささんの手紙がまずはうさルータに渡されているのは、デフォルトルートとしてうささんのルーティングテーブルに次はうさルータへと設定されているからなのです。
デフォルトルートのメリットは経路集約です。
インターネットのフルルートは2010年現在約33万経路あります。BGPルータというルータがすべての経路のルーティングテーブルを持っているため、インターネットのすべての機器のルーティングテーブルにすべての経路をのせる必要はないし、ルーティングに時間をかけないためにもデフォルトルートが使われて、ルーティングテーブルをなるべく小さくしています。
21.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (5)
インターネットとは?終了!ってことで今日はまとめです!
情報の流れる経路をネットワークと呼びます。ネットワークが世界規模であつまったのがインターネットです。
インターネットはもとは戦争時に情報を分散させて守るためにつくられた通信の仕組みでした。
インターネットはメインのコンピュータをつくらず、コンピュータを分散させてたくさんの通信経路をつくります。
インターネットは運営している団体はいないのです。(管理をする団体はいます)
1つの通信経路で障害が起きても他の経路を使って通信出来るという利点が、今日インターネットが広く使われている理由の1つです。
インターネットは世界規模のネットワークなわけですから、みんなが守るべき約束事があります。
それがプロトコルで、通信用のプロトコルをTCP/IPといいます。
通信で送られるデータは小さな小包、パケットにわけて送られます。
IPは目的のコンピュータまでパケットを送るための、TCPはパケットを正しく送ってもらうための約束事です。
世界規模の大きなネットワーク、インターネットを構成するもっとも小さなネットワークをセグメントといいます。
家や会社など、狭い範囲でつながれたコンピュータのネットワークがセグメントです。
セグメント内の通信に使われるアドレスをMACアドレスといいます。
MACアドレスはNICというパソコンの部品につけられた固有の番号です。
IPによって振り分けられるIPアドレスと通信に使うMACアドレス、なぜ二つもアドレスが必要なのでしょうか?
それは、MACアドレスが規則性がなくグループ化ができないからです。
IPアドレスはネットワークアドレス部とホストアドレス部からできていて、グループ化が可能です。
IPアドレスをネットワークアドレスごとにグループ化することで通信の効率化ができるのです。
しかし、IPアドレスは変わることがあります。
IPアドレスは固定で使えるようにしない限り、ネットワークへの接続のたびにあいているアドレスをつけるようなっているからです。
そのため、MACアドレスのみの通信も難しいですが、IPアドレスだけでの通信も出来ないのです。
こうして、IPアドレスを使って通信したいコンピュータのいるサブネットまで送り、セグメント内ではMACアドレスを使うしくみができました。
セグメントの中のコンピュータはハブとLANケーブル(もしくは無線LAN)でつながってネットワーク化されています。このネットワーク内で他のセグメントとの通信の制御を行うものをルータといいます。
ルータはセグメント内のコンピュータのブロードキャストを使ってセグメント内のコンピュータのIPアドレスとMACアドレスの対応を行います。
普通の通信はユニキャストと言って、一対一のやりとりです。
糸電話として例えるなら、ブロードキャストは拡張器のようなものです。
届いたパケットの宛先のIPアドレスが自分のセグメント外のコンピュータのものだった場合はバケツリレーのように他のルータにパケットを送ります。
IPアドレスが自分のセグメント内のコンピュータのものであれば、対応したMACアドレスを持つコンピュータにパケットを送ります。
これがインターネットのしくみです。
14.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (6)
ARPってなんだったか覚えてますか?「MACアドレスとIPアドレスの関係」でちょこっと登場しました。
ARPとは、IPアドレスからMACアドレスを調べるためのプロトコルです。
「IPアドレスとMACアドレスの関係」でも書いたように、IPアドレスは送りたい人のグループを指定しているだけなので、
実際の通信にはMACアドレスが必要です。
そのため、IPアドレスだけわかっていても、MACアドレスがわからなければ通信はできません。
IPアドレスとMACアドレスの対応はARPテーブルにかかれます。
ARPテーブルは通信するたびにキャッシュをして更新します。
ねこさんのMACアドレスがわからないようなので調べましょう。
ではどのように調べるのかというと、MACアドレスのブロードキャストアドレスを使ったARPを行います。
MACアドレスにもIPアドレスと同じようにブロードキャストアドレスが存在します。
MACアドレスもまた、すべてのビットが1なので、16進数に直すとFF:FF:FF:FF:FF:FFとなります。
このブロードキャストアドレスを使うと、同時に同じセグメントの中のコンピュータすべてと通信ができます。
では、ARPの様子をウサパケさんたちのおつかいのようすで見てみましょう。
ARPでは、コンピュータがARP要求パケットというものをMACアドレスを知りたい人のコンピュータに送ります。
このときパケットには、送信元のIPアドレスとMACアドレス、送信先のIPアドレスが書いてあります。
うさぱけっとさんたちも通信で送られるわけですから、もちろんMACアドレスが必要ですよね。
でも今回はMACアドレスがわからない。ではどうなっているのかというと、MACアドレスのブロードキャストアドレスが書かれます。
ブロードキャストアドレスはみんなと通信をする(ブロードキャストする)ためのアドレスなので、セグメントにいるみんなに送られます。
するとパケットにかかれたIPアドレスが自分のことなのかを確認します。
ねこさん宛のようですね。くまさんは僕はねこさんじゃないよ。と言ってウサパケットさんを破棄します。
パケットが自分宛てであったら、自分のMACアドレスを書き込んだARP応答パケットを送ります。
このとき、うさぱけっとさんの持ち物の中にうささんのMACアドレスが書かれていましたよね。
だからお互いのMACアドレスがこれでわかるので、ねこさんはうささんだけにデータを送ります。
つまりユニキャストです。
こうしてうささんはねこさんのMACアドレスを知ることが出来ました!
おしまい…じゃないのです!
さっき出てきたIPアドレスとMACアドレスの対応表、ARPテーブルにねこさんのMACアドレスを書いて終了です!
キャッシュされるってことですね。
ちなみに…
このARPテーブル、定期的にキャッシュがクリアされて書き直しが行われます。
なぜ書き直しをするのでしょう?
それはIPアドレスが変わりやすいものだからです。
IPアドレスは固定で使う契約をしていないと、プロバイダの方でランダムに書き換えられます。
そのため、前回のIPアドレスと今回のIPアドレスが違うなんてことが起きるため、ARPテーブルは書き換えが行われるのです。
14.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (8)
話をもとに戻して今日はブロードキャストアドレスについてです!
こあくまブログのネットワークをCIDR表記すると、125.6.176.0/24で、このネットワークの中のIPアドレスは全部で256ありますが、その中にはホストに割り当てがされないIPアドレスが存在します。
1つは前回勉強したネットワークアドレス。そしてもう1つがブロードキャストアドレスです!
区切られたネットワークの先頭がネットワークアドレス、最後がブロードキャストアドレスです。
ネットワークアドレスは、ホストアドレスがすべて0のアドレスで、小悪魔ブログでいうと125.6.176.0/24のことです。
ブロードキャストアドレスはホストアドレスがすべて1のアドレスで、小悪魔ブログでいうと125.6.176.255のことです。
ここではうささんはブタさんはどこ?と聞いていて、みんなはその言葉を聞いているけどブタさん以外は自分じゃないからムシしていて、ブタさんだけが自分です!と答えていますね。
この、みんなに同時に同じことを聞くことをブロードキャストといいます。
ブロードキャスト(Broadcast)とは、ネットワーク上にいる複数のコンピュータに同時に同じデータを送信することをいいます。
反対に、1対1で通信での通信をユニキャストといいます。これは普段インターネットでのデータ交換で一般的に用いられているものです。
ユニキャストが糸電話なら、ブロードキャストは拡張器です。
ブロードキャストアドレスにはリミテッド・ブロードキャスト・アドレスと、ディレクティッド・ブロードキャスト・アドレスの2つがあります。
リミテッド・ブロードキャスト・アドレスは255.255.255.255で、同じセグメントにいるコンピュータに情報を送ります。
ネットワークにつないだばかりで自分のネットワークアドレスがわからない時に使われます。
他のネットワークにも送られたなら、すべてのネットワークに送られることになってしまうので、他のネットワークには送ることは出来ません。
ディレクティッド・ブロードキャスト・アドレスはネットワークを指定してブロードキャストし、指定したネットワークにいるコンピュータに情報を送ります。
自分のいるセグメントを指定すれば自分のいるセグメントのコンピュータすべてに、他のセグメントを指定すれば、そのセグメントまで、パケットとして送られ、指定したセグメントのルータによってブロードキャストされます。
14.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (2)
ネットワークとは情報の流れる経路であり、ネットワークがたくさん集まって世界規模の大きさになったのがインターネットなのですが、
1つ1つのコンピュータが世界中のコンピュータとそれぞれつながっているのではなく、小さなグループをつくって、
そのグループ同士がつながって大きなネットワークをつくっています。
このちいさなネットワークのグループのことを、セグメントと言います。
LANとは、家や会社などせまい範囲のコンピュータをつないでネットワーク化したものです。
このLANをつないでつないで集まって大きなネットワークがつくられています。
また、キョリの離れているLANとLANをつないでつくったネットワークをWANと言ったりします。
このように、小さなセグメントがあつまって大きなネットワークはつくられています。
では、小さなネットワーク、セグメントの中がどんなふうにグループとしてつながっているのか見てみましょう。
今回は、大まかなせつめいですが、セグメントの中はこんなかんじでつながっています。
ハブにLANケーブルをつなげて、そのLANケーブルを各コンピュータのNICとつなぐことでコンピュータはネットワークに接続されます。
また、ルータを介することによって他のネットワークのコンピュータとつながることが出来ます。
13.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (1)
インターネットって何でしょう?
今回は、むずかしい言葉を使わずに、インターネットって何だ!?ってことを説明してみました。
インターネットのこと、コンピュータのこと何にもわからないけど勉強したい!って人はここから読んでみてくださいっ
その前にネットワークって何でしょう?
ネットワークとは、情報の流れる経路のこと。
糸電話みたいなかんじで、2つ(もしくはそれ以上)をつないだ糸(経路)を情報が流れていく。それがネットワークです。
あなたがコンピュータでこあくまブログを見たり、メールをしたりできるのはネットワークのしくみのおかげなのです。
インターネットとは、その小さなネットワークがたくさん集まって、世界規模になった巨大なネットワークのことをいいます。
今はわたしたちのような普通の人が使っているインターネットですが、始めは軍事目的のためつくられました。
コンピュータって人間には覚えられないような量の情報を保存できて、すごく便利だけど、
そのコンピュータのある場所が攻撃されて、コンピュータが壊れてしまったら集めた情報がなくなってしまいますよね。
また、その当時使われていた通信機能は、ネットワークを管理するメインのコンピュータが壊れてしまうとネットワーク全体の機能が停止してしまうものでした。
情報は戦争においてとても大事なものだったので、それでは困りますよね。
そのため、メインのコンピュータをつくらず、コンピュータを分散させて1つの経路が壊れても他の経路を使って通信ができるようにしました。
それがインターネットの始まりです。
このように、障害が起きてもすぐに他で対応できることが、現在、インターネットが世界中で広く使われている理由の1つなのです。
勉強いっしょにがんばりましょう!
がんばるぞー!おーー!
08.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (2)
CIDRとは、Classless Inter-Domain Routingの略です。
CIDRは最近のIPアドレスの割り当て方式の主流となっています。
クラスの考え方をムシしてIPアドレスを区切って割り当てることができ、その区切られたネットワークを1つのネットワークに集めることが出来ます。
サブネット分割と違うのは、小さく区切ったネットワークを1つにまとめることが出来ることです。
サブネット分割はクラスによって大きなグループにわけたことで余ったIPアドレスを小さなグループにさらに分けて使えるようにするため、CIDRは増えすぎた小さなグループを集めて中くらいのグループにするためのものです。
また、サブネット分割はクラスも考えてIPアドレスの区切っていますが、CIDRにはクラスの概念なく、自由な大きさのネットワークをつくることが出来ます。
では、CIDRがどのようなものなのか、くまさんのお手紙が届けられる様子に例えて見てみましょう!
くまさんがトラさんにお手紙を出すとき、くま村管理ルータにまずお手紙を渡すんでしたよね。
渡されたルータはトラさんのことを知らないので、別の村の管理ルータに手紙を送ります。
どうぶつさんたちのネットワークはこんなかんじでつながっています。
この時、サブネット分割だと、くまさんルータはとらさんルータにどんなルートで渡せばいいかを覚えてなければいけません。
サブネット分割にはサブネットのグループ化がないからです。
だから、いぬさん宛てならいぬさんルータへのルート、ねこさん宛てならねこさんルータへのルート…というように、すべてのネットワークのルートがどこにいるのか知っていなければなりません。
しかし、CIDRを使うと、いぬさんとおおかみさんはイヌ科、ねこさんととらさんはネコ科…というようにグループわけができます。
だから、くまさんはネコ科のグループにはいぬさんを通して…というふうに覚えられるので、ねこさんととらさん両方をいっぺんに覚えられるのです。
サブネット分割でくまさんは5こ覚えなきゃいけないなぁと言っていますが、CIDRなら覚える数は3つです。
もちろん、実際のネットワークはそんなに小さくないので、ルータが覚える数はもっともっと多いです。(2010年現在で33万とか!)
今度は小悪魔ブログのIPアドレスを使って考えてみましょう!
前回、ディレクターズは256のホストがいるサブネットを4つ持っていると説明しました。
その中の1つ、125.6.176.0/24の中に小悪魔ブログのIPアドレスがあります。
もし、サブネット分割であったなら、ディレクターズのIPアドレスのグループとして、4つ覚えなければいけませんよね。
しかし、ディレクターズのIPアドレスはCIDRによって125.6.176.0/22というグループにグループ化されています。そのため、覚えるのは1つになります。
IPアドレスの後ろについている/22はプレフィックス長といい、プレフィックス長を入れた、125.6.176.0/22という書き方をCIDR表記といいます。
プレフィックス長はネットワークアドレスを長さを表しています。
ネットワークアドレスは1で示されるので、/22は、1が22こ続けてならんでるよってことです。
なので、125.6.176.0~125.6.179.0は、ネットワークアドレスの長さであるプレフィックス長で考えると、125.6.176.0/22となります。
08.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (4)
IPアドレスは日本では、インターネットレジストリのJPNICがISPに割り振りして、割り振られたIPアドレスをサブネットに切り分けて、個人や会社や団体へと貸し出しという形で割り当てをしています。
ここでちょこっと小話。この割り振りと割り当て。同じようで意味が違うんですって。
割り振りは全体を与える相手に応じた分にわけて確保させること。割り振られた人はそれをさらに分配するので使うためにもらうのではありません。
割り当ては全体を分けて使いたい人に配ることです。割り当てられた人は使うためにもらいます。
さて、サブネットに分けて割り当て…と言っても、一番小さなクラスCでも256個のIPアドレスを貸し出すことになってしまいます。
しかし、256個ももらっても余ってしまったり…
そこで、サブネット分割の出番です!
サブネット分割とは、ホストアドレスから数bit借りて、ネットワークアドレスであると定義することで、
ネットワーククラスで区切ったサブネットよりさらに小さなサブネットをつくれるようになったのです。
ここまでをケーキで例えるならこんなかんじです。
足されたお皿をサブネットアドレスと呼びます。
なので、サブネット分割されたIPアドレスはネットワークアドレスとサブネットアドレスとホストアドレスの3つからできています。
前回、小悪魔ブログはデフォルトサブネットマスクではクラスAでネットワークアドレスは125.0.0.0だと書きましたが、
小悪魔IPアドレスを持つ、ディレクターズでもこのサブネット分割されたIPアドレスを割り振られています。
ディレクターズに割り振られているIPアドレスのサブネットマスクは255.255.252.0なので、
小悪魔ブログのネットワークアドレスは125.0.0.0ではなく、125.6.176.0/22となります。
ディレクターズは256のホストがいるサブネットを4つ持っています。
なので、小悪魔ブログも125.6.176.0/22のサブネットの1024のホストの内の1つです。
ネットワーククラスのデフォルトサブネットマスクでつくられる大きなネットワークは今はほとんど使われておらず、
サブネット分割によって小さなネットワークに分けられています。
こうすることで、割り当ててもらったけど余ってしまったIPアドレスを貸し出しすることができるようになりました。
つづきます!
(※割り振りと割り当ての違いについてを追記しました。)
08.09.10 / インターネットとは? / Author: aico / Comments: (2)
サブネットマスクとは、IPアドレスをネットワークアドレスとホストアドレスにわけるための数値です。
前回のケーキで考えると、ケーキを切り分けてお皿とフォークの数を決めるのがサブネットマスクです。
マスクとは、0と1だけをつかう計算で、特定のbitをonにしたりoffにしたりするためにつかうビットパターンのことをいいます。
コンピュータは0と1だけの2進数を使っていましたよね。
サブネットマスク値はネットワークアドレスを1、ホストアドレスを0として考え、
IPアドレスと同じ32bitで、2進数を10進数になおして表記します。
サブネットマスクはオクテットごとに0と1が並びます。
オクテットとは8bitのことです。
だから、10101010.なんて並び方はしません。
前回、ネットワーククラスを勉強しましたが、クラスを分けるサブネットマスクを、デフォルトサブネットマスクといいます。
デフォルトサブネットマスクはクラスごとにあらかじめ決められているサブネットマスクです。
小悪魔ブログのIPアドレスを例に見てみましょう。
小悪魔ブログは125.6.176.32なので0.0.0.0〜127.0.0.0のIPアドレスのクラスのクラスAです。
なので、デフォルトサブネットマスクは225.0.0.0です。
1はネットワークアドレスであることをあらわしているので、125のオクノットはネットワークアドレス部です。なので、小悪魔ブログのネットワークアドレスは125.0.0.0になります!
しかし、ネットワーククラスには問題点があります。
つづきます!